[JICA]11月の活動報告

(本学は2018年7月から、JICA草の根技術協力事業(パートナー型)「ダナン市・グハンソン地区の地区病院を中心とする老年ケア・プログラム定着と人材育成事業」を行っております。)
 

10月になってベトナム国内の感染状態が落ち着いたことから、事業が再開され、11月初旬までは順調に事業を進めることができました。しかし、11月中旬から感染拡大が進み、病院スタッフはその対応に追われる日々となり、11月後半は再び事業の実施が滞ることになりました。
このような状況下でも、入院患者のアセスメントを行い、退院後の療養と生活指導のためのケアプランを作成し、連携の方法とその変化を見守っていく事例検討会は、引き続き、継続しています。
 

11月中旬までに進めることのできた活動は、以下のとおりです。

連絡会の様子(ZOOM)

第1回 保健センター連絡会

11月2日、ZOOMで保健センター連絡会を開催しました。これはグハンソン地区病院と地域保健センターの連携を強化して、地域保健センターが在宅患者の指導を行うための意識・技術向上を図るものです。
会議では地区病院と地域保健センターの連携のあり方、保健ボランティアの役割、「あったかノート」活用法、ケアプラン事例のアセスメントなどについて話し合いました。

第2回 患者・家族向けセミナー

11月11日、グハンソン地区病院の老年科に入院している患者・家族を対象にした、2回目のセミナーを開催しました。食事中の姿勢や嚥下指導、とろみ剤の使用や介護予防等について指導を行いました。参加者はマスクを装着しているため、口と舌の運動の説明は困難でしたが、嚥下体操のパンフレットを参考にして退院後も家で嚥下体操を行うとの声も聞かれました。

嚥下障害について説明
嚥下体操の練習
食事中の姿勢について説明
高齢者が調査票に回答する様子

 高齢者を対象とするQOL調査(後半)

11月初旬から、在宅患者や高齢者等300件のQOL調査を実施しました。2019年3月に前半のQOL調査を行い、身体的健康が社会的関係・精神的健康・環境の分野に比べて最もQOLが低いことが分かりました。約3年近く経った今、新型コロナウイルスの影響で前回より調査件数は減りましたが、看護学生に手伝ってもらい在宅での聞き取りを行いました。
結果は現在集計中です。 

11月に予定していた関係者協議会・保健ボランティア講習会・第1グループ(連携)学習会・第5グループ(ケアプラン)学習会は、新型コロナウイルスの感染拡大により延期となりました。
感染状況をしっかり見ながら、今後もできることを進めていきます。

プロジェクトの概要は下記のリンクからご覧いただけます。
www.chubu-gu.ac.jp/activities/jica/

 

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