JICA 草の根技術協力事業
JICA 草の根技術協力事業

JICA 草の根技術協力事業

パートナー型
「ダナン市・グハンソン地区の地区病院を中心とする老年ケア・プログラム定着と人材育成事業」

実施年度 2018年7月10日~2021年10月29日

中部学院大学は、2015年3月~2017年3月まで、JICA草の根技術協力事業(地域活性化特別枠)の委託事業として、ダナン医薬技術大学と協力し、ダナン市(ベトナム)の看護職を対象に老年ケアの理念とスキルを移転しました。
その活動実績を礎に、2018年7月から40ヶ月間に渡り、JICA草の根技術協力事業(パートナー型)「ダナン市・グハンソン地区の地区病院を中心とする老年ケア・プログラム定着と人材育成事業」を行うことになりました。
ダナン市グハンソン地区病院と4つの保健センターを中心に、日本の老年ケアを基に、ベトナムで持続できるよう改良した老年ケア・プログラムを構築します。

事業概要

1.対象国名 ベトナム社会主義共和国
2.事業名 ダナン市・グハンソン地区の地区病院を中心とする老年ケア・プログラム定着と人材育成事業
3.事業の背景と必要性 2015年からJICA草の根技術協力事業(地域活性化特別枠)によりダナン市の看護師に日本式老年ケアを伝えた。しかし、老年ケアは看護師が個々の技術を高めるだけでなく、病院の医師、看護師などすべてのスタッフが、業務マニュアルを共有し患者に合わせた質の高いチームケアを提供する技術と仕組みが必要である。また、入院患者が退院後に自宅療養を続け、健康の回復、介護予防、生活の安定など「地域包括ケア」プログラムの整備が必要である。ダナン市の中でも「老年科」を一番に開設したグハンソン地区病院で、ベトナムに予想される高齢社会のモデルとなる人材育成に取り組む。
4.プロジェクト目標 グハンソン地区病院と地区内の地域保健センターで老年ケア・プログラム(病院と地域の連携プログラム)が継続的に実践される。
5.対象地域 ダナン市グハンソン地区
6.本事業の対象となる人々(ターゲットグループ) ダナン市・グハンソン地区病院とその地区内の地域保健センターに勤務する看護師、医師

  • 直接裨益者:グハンソン地区病院と地域保健センターに勤務する看護師、医師など70人
  • 間接裨益者:グハンソン地区病院と地域保健センターで療養及び診療している患者 500名
7.事業活動 <成果>

  1. グハンソン地区病院「老年科」担当の全ての医師・看護師がベトナム社会に対応するベトナム版老年ケア・プログラムの概要を習得する。
  2. 現地の実情に合わせて改良された老年ケア業務マニュアル(介護予防、食事栄養改善、認知症ケア、褥瘡予防、家庭介護用品活用等の知識と技術)が、グハンソン地区病院で実践される。
  3. グハンソン地区病院の看護師によって老年ケア業務マニュアルに沿った「老年科」患者のケアプランが作成・実践される。
  4. グハンソン地区病院が中心となって、他地区の病院と老年ケア・プログラムの普及促進連絡会が定期的に開催される。
<活動>
1-1 地区病院と地域保健センターの連携実態調査を行う。
1-2 グハンソン地区病院長が、「老年科」と地域保健センターの幹部の運営会議を開催する。
1-3 グハンソン地区病院で「老年科」医師・看護師と地域保健センター医師に老年ケア学習会を開催する。
1-4 グハンソン地区病院の医師、看護師及び老年ケア・キーパーソンと協働でベトナム社会に対応するベトナム版老年ケア・プログラムを作成する。
1-5 グハンソン地区病院、地域保健センターのスタッフに、現状の業務実態と改善の度合い等に対する意識調査を行う。(事業開始時と終了時)
1-6 老年ケア・キーパーソンとグハンソン地区病院看護師・医師、地域保健センター医師5名を日本へ招聘し老年ケア・プログラムの研修を実施する。
1-7 中部学院大学教員と関市内施設の専門職員を派遣し、老年ケア・プログラムの進捗状況と日本招聘研修参加者のアクションプランをモニタリングする。
2-1 グハンソン地区病院の医師、看護師と協力し老年ケア業務マニュアルを作成する。
2-2 グハンソン地区病院の医師、看護師と協力し食事・栄養改善、褥瘡予防、家庭介護などテーマ別にワークショップを開催する。
2-3 地域保健センターがマニュアルに沿って在宅指導を行えるようワークショップを実施する。
2-4 グハンソン地区病院「老年科」に入院している患者と家族に家庭でできる老年ケアについてセミナーを開く。
2-5 中部学院大学教員と関市内施設の専門職員が、現地の実情に合わせて改良されたマニュアルの評価を実施する。
3-1 グハンソン地区病院の看護師がアセスメント技術を習得し実践できるようワークショップを実施する。
3-2 グハンソン地区病院の看護師がアセスメントを基にケアプランを作成できるようワークショップを実施する。
3-3 グハンソン地区病院の看護師が患者と家族に対して在宅ケアの講習と指導が実践できるようワークショップを実施する。
3-4 入院前後に患者・家族へアンケートを取り、退院後のQOLの変化をモニタリングする。
3-5 中部学院大学の教員と関市内施設の専門職員が、実践指導と評価を行う。
4-1 他地区の病院やダナン市人民委員会、看護協会等の関係者を集め、老年ケア・プログラム普及促進連絡会を開催する。
4-2 グハンソン地区病院のスタッフが普及促進連絡会で老年ケア・プログラムの実例を発表する。
4-3 他地区病院からグハンソン地区病院の老年ケア・プログラムの視察を受け入れる。

関連リンク

地域活性化特別枠
「ダナン市の看護職を対象にした老年ケア・キーパーソン養成事業」

実施年度 2015年3月 ~ 2017年3月

  • 提案団体:関市
  • 実施団体:中部学院大学

中部学院大学は、カウンターパートであるダナン医薬技術大学(ベトナム)の協力の下、2015年3月から独立行政法人国際協力機構(JICA)草の根技術協力事業として、「ダナン市の看護職を対象にした老年ケア・キーパーソン養成事業」を実施しています。

事業概要

1.対象地域 ベトナム社会主義共和国 ダナン市
2.事業名 ダナン市の看護職を対象にした老年ケア・キーパーソン養成事業
3.事業の背景と必要性 今後、ベトナムでは、経済の発展、生活様式の変化、医療技術の向上によって、高齢化が進み、生活習慣病等の慢性疾患や精神疾患等の増加が見込まれる。これに伴って、介護の知識と技術、予防の取組みが求められる。日本では、看護技術の向上に加え介護の専門性を確立すること で、生活モデルによる障害の軽減と重度化の予防を図ってきた。日本式介護をベトナムに移転することで、病院需要が急増するベトナムで、病院と在宅との機能分化を促し患者のQOLを向上することができる。関市では、市内の病院、介護施設、大学が連携して、介護職員の資質向上を図ってきた実績がある。また、刃物の生産技術を生かした、介護機器・医療機器をベトナムに紹介することができる。
4.プロジェクト目標 日本の老年ケア(老年看護・介護)の理念とスキルを移転し、看護の質を高め、ベトナム国における「高齢者患者の寝かせきり」「認知症高齢者の拘束」等の介護問題の解決に資する。
5.受益者層 ダナン市で看護業務に従事している者、また、看護資格を取得中の学生

  • 老年ケア・キーパーソン養成プログラム受講者
  • 関市招聘研修参加者(上記受講者のうち選抜されたもの)
  • 日本で介護を学んだ看護リーダーによる伝達講習受講者
6.活動
  • 介護基礎知識、基礎技術を養成する養成プログラムと教材を開発する。
  • 基礎研修を実施し関市招聘研修生を選抜する。
  • 4週間にわたる関市招聘研修を行い、評価を行う。
  • 研修修了を研修生の所属機関に報告し、看護リーダーとして活躍の機会を提供されるように要請する。
  • 日本の老年ケアを習得したキーパーソンの自主的な継続学習を支援する。
  • キーパーソンによる伝達講習を、ダナン市の病院、地域等で開催する。
7.実施期間 2015年3月から2017年3月