2026.06.17
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現代マネジメント研究 第6回 東 千晴氏 講義
2026年度 中部学院大学・シティカレッジ関・各務原公開講座
第6回 「アナウンサーも、フツウの人。」
岐阜放送アナウンサー
東 千晴氏
「初めてラジオニュースを読んだ時は緊張して38度の高熱を出した」と失敗談を話す東さん
岐阜放送の東さんからアナウンサーの魅力と放送の裏話を聞いた「現代マネジメント研究講座」
東さんは岐阜県土岐市生まれで、南山大学人文学部を卒業し、2012(平成24)年に岐阜放送に入社した。マスコミに関わりたいと思い、大学時代にアナウンサーの勉強をしたが、「もともと人前で話すのは得意ではなかった」という。民放各局のアナウンサー試験を受けたものの全部落ち、営業職で岐阜放送に入社した。営業も楽しい仕事だったが、3年後にはアナウンサーに転身。現在はテレビ、ラジオに4本のレギュラー番組を持ち、2021年の東京オリンピック聖火リレー岐阜県式典や「清流の国ぎふ」文化祭2024の開会式でメーン司会を務めるなど岐阜放送の看板アナとして活躍している。
東さんは「初めてラジオニュースを読んだ時は緊張のあまりストレス性の高体温症で38度の熱を出した」「大手企業の表彰式で社員200人の名前を読む仕事があり、200人の名前は正しく読めたのに最後に社長の名前を間違えた」など過去の失敗談を率直に紹介。その経験から「アナウンサーという職業はめちゃくちゃく緊張することがあります。絶対に間違えてはいけないと思い、緊張に打ち勝つためには練習あるのみ。なるべく自分がやりきったと思えるまで準備して本番に臨んできた」と振り返った。
2022年の岐阜市の長良川花火大会では生中継で花火が打ち上がらないアクシデントがあった。打ち上げ開始までに二十五分間かかり、番組進行をどうするか慌てたが、出演していたタレントふかわりょうさんの冷静な対応に助けられた。ゲストのSKE48に花火大会の思い出を聞いたり、事前に花火師から取材していた新作花火の見所を紹介して乗り切ったという。
アクセント辞典を示しながら「東海地方と標準語の違い」を説明
アナウンサーとして日頃常に心がけているのは東海地方の方言やアクセントに気をつけ、標準語で話すこと。学生に分厚いアクセント辞典を示しながら「服、靴、鏡、カレー、県庁、水族館」など日常的な言葉を声に出し、アクセントの違いを分かりやすく説明。読み方を間違えやすい言葉として「シミュレーター、コミュニケーション、早急、他人事、3階」などを挙げ、学生や市民に実際に呼んでもらって違いを体感した。
東さんは過去10年間にアナウンサーとして学んだ心がけとして▽最大限の準備と練習をする▽他人のアドバイスを聞く▽自分よりも話す相手のことを考える▽失敗を恐れないーの四つを挙げた。最近のエピソードとして女性歌手のインタビュー番組で歌手のファンから感謝の手紙をもらったことに触れ、「自分がうまく話すよりもゲストの魅力をいかに引き出すかがアナウンサーの仕事だと思い、そのお便りが嬉しかった」と。そして「私は初めから話し方が得意な訳ではなく、失敗を繰り返しながらアナウンサーを務めてきた。皆さんも話が上手くなりたい気持ちがあれば、何回も失敗を重ねれば必ず上手くなります」と学生を励ました。
(文責・碓井 洋 写真・小林康将、林賢一)
司会者として「最大限の準備と練習をします」と心構えを話す東さん
開会のあいさつをする短期大学部の片桐史恵学長