2025.12.22
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人間福祉学科2・4年生と中濃特別支援学校高等部が協働制作 —「こよみのよぶね」にBELONGプロジェクトとして参加しました—
12月22日、冬至の日に開催された「こよみのよぶね」に、BELONGプロジェクトとして参加しました。
「こよみのよぶね」とは、一年でいちばん夜が長い冬至の日に、竹と和紙を用いて制作された暦を表す巨大な数字行灯(1〜12)と、その年の干支の行灯を屋形船にのせ、冬至の夜の長良川を往来させる幻想的なイベントです。訪れた人々は、幻想的な景色を眺めながら過ぎゆく時を振り返り、また来る時に思いをはせる、岐阜の冬の風物詩として親しまれています。
参考:こよみのよぶね公式サイト
www.koyominoyobune.org/
私たちが取り組んでいる「BELONG Project(Building Equity through Learning, Openness, and New Growth)」は、昨年度の「清流の国ぎふ」文化祭2024のレガシーとして浮かび上がった桐ヶ丘教育・福祉エリアの中で、「学び合い、ひらき合い、育ち合うことで、誰もが尊重される社会をつくる」ことを理念に、特に、特別支援学校のもつ豊かな資源を地域にひらき、誰もが関わり、自分を表現できる新たなコモンズ(共有の場)として活用するプロジェクトです。
人間福祉学科の学生が「こよみのよぶね」に参加するのは、今年で4年目となります。これまでは、主にインクルーシブアート研究会が中心となって参加してきました。今年度はさらに枠を広げ、人間福祉学科2・4年生を中心に、中濃特別支援学校高等部の皆さんと協働で制作に取り組みました。
今年は、「9」を担当しました。
インクルーシブアート研究会のメンバーがデザインし、9月を象徴する「お月見」をテーマに、満月、稲穂、そして月に浮かぶ兎をモチーフとしています。黄金色に輝く稲穂は秋の実りと人々の暮らしを、まんまるの月は自然の恵みと祈りを象徴しています。また、月に浮かぶ兎の姿は、古くから人々が見上げてきた物語を呼び起こし、夜空に親しみと詩情を添える存在となっています。
大学生が中濃特別支援学校を訪問し、和紙染めの工程を共に行い、その後は高等部の皆さんが大学を訪れて、行燈の骨組みづくりに取り組みました。学校と大学を行き来しながら制作を進める中で、自然な対話と協働が生まれ、一つの作品を共につくり上げていきました。
制作の後半は、人間福祉学科4年生(インクルーシブアート研究会所属)が中心となり、今年初めて参加する2年生にレクチャーを行いながら制作を進めました。寒さの厳しい時期ではありましたが、授業の合間を縫って作業を重ね、完成に向けて取り組みました。
最後に、卒業論文を提出した直後で、国家試験に向けた追い込みの時期に入っている中、後輩へのレクチャーから制作、搬出、そして当日の乗船まで担ってくれた4年生の皆さんに、心から感謝します。
関心のある方は、ぜひ来年、一緒に制作しましょう。
(問い合わせは、人間福祉学科の水野友有までお願いします)