現代福祉マネジメント:児童養護施設の子ども達と共に

 

 716日、人間福祉学部 地域公開授業「現代福祉マネジメント」にて、日本児童育成園園長の臼田好(うすだよしみ)氏のお話しを聴きました。長縄良樹理事長のピンチヒッターとして登壇いただきましたが、普段子どもたちと接するように笑顔を絶やさず親しみやすい言葉で、クイズも折まず楽しくお話し頂きました。学生たちの多くは子どもに関係する仕事に興味を持っていることもあり、終始熱心に聴いていました。以下は、その感想の一部です。

 

【学生の感想】

本日のご講義では、児童養護施設における子ども達の生活や支援の現状について丁寧にご説明いただきました。家庭での養育が困難な子ども達が、安心して生活できるよう、施設では衣食住のみならず、学びや心のケアにも力を入れていることを学び、大変感銘を受けました。特に印象に残ったのは、「子ども一人ひとりと丁寧に向き合う姿勢」の大切さです。職員の皆様が子ども達の気持ちを受け止め、信頼関係を築いていく過程は決して簡単なものではないと感じました。また、進学や就職など、将来の選択を支える取り組みにも深く感動いたしました。児童福祉の現場では、日々さまざまな課題や困難がある中で、子ども達の幸せを第一に考えて行動されている姿に、強い尊敬の念を抱きました。私も福祉を学ぶ者として、今後このような視点を大切にしながら学びを深めていきたいと感じました。 人間福祉学部 3年 留学生


本日の講義では、児童養護施設の基本的な役割や、そこで暮らす子どもたちの現状について、大変わかりやすく学ぶことができました。家庭で生活することが難しい子どもたちが、安心して成長できるよう、施設が衣食住の提供だけでなく、心のケアや進路指導、社会性の育成まで包括的に支援していることを知り、福祉の可能性の広さを改めて実感しました。
 講義の中で特に印象的だったのは、先生が「クイズ形式」で施設の日常を紹介してくださったことです。参加者全員で考えながら、楽しく学ぶことができました。このような双方向の講義スタイルは、単なる知識の伝達ではなく、現場の雰囲気を体感できる素晴らしい方法だと感じました。また、スライドで紹介された施設の子どもたちの笑顔の写真がとても印象的でした。スポーツ大会で一生懸命頑張る姿、クリスマス会で嬉しそうにプレゼントを受け取る表情など、生き生きとした様子が伝わってきて、施設が子どもたちにとってかけがえのない"もう一つの家"となっていることがよくわかりました。特に、職員の方と肩を組んで笑い合っている写真からは、深い信頼関係が感じられ、胸が熱くなりました。
 先生が「支援するだけでなく、ともに歩む姿勢が大切」とおっしゃった言葉が心に響きました。子どもたち一人ひとりの背景や個性を理解し、それぞれに合った関わり方を模索する職員の方々の努力は、まさに福祉の本質を体現していると感じます。長期にわたって寄り添い続けることの重要性を、具体例を交えて説明してくださったことも、大変勉強になりました。 人間福祉学部 3年 留学生 

クイズで出された問題

  日本児童育成園の話を聞いて、家庭での養育が困難な子どもたちにとって、もう一つの家として機能しており、安心して過ごせる環境づくりが丁寧に行われてるなと感じた。特に印象的だったのは、小舎制という家庭的なユニット生活である。子供達が6人から8人の小さなグループで、食事や日常生活を共にしながら、まるで家族のように過ごしている点に、施設の温かさと配慮が感じられた。そうした中で、職員が支援者としてだけでなく、身近な大人として関わる姿勢に、子どもたちが心を開き、自立へ向かう力を得ているのだと思った。また、心理的ケアや自立支援、家庭復帰のための支援など、多面的な取り組みが行なわれており、単に預かる場でなく、育てる場、未来をつなぐ場であることがわかった。子どもたちと共に歩むことは、簡単ではないが、とても意味のあることだと思う。日本児童育成園のような施設があること、そしてそこで懸命に生きる子ども達がいることを、もっと広く知ってもらいたいと思った。 人間福祉学部 2年生 SR

クイズを当てた人に園児手作りのカレンダーをプレゼント

 私は今回のお話を聞いて、児童養護施設に対する自分の理解がいかに浅かったかを実感しました。今まで「施設で育つ」ということがどういうことか、あまり深く考えたことがありませんでした。しかし臼田先生のお話を通じて、子どもたちが抱えている不安やさみしさ、そしてそこから前向きに立ち上がろうとする強さを知ることができました。また、施設の職員の方々がただ世話をするのではなく、ひとりひとりの子どもの心に寄り添いながら接していることに感動しました。特に「子どもに信頼されるためには、まずこちらが信じてあげることが大切だ」という言葉が心に残りました。今後は、自分が将来どのような職業に就いたとしても、こうした子どもたちの存在を忘れず、社会全体で支えていく姿勢が大切だと感じました。このような話を聞く機会がもっと多くの人にあれば、世の中は少しずつ変わっていくのではないかと思います。 人間福祉学部 2年生 TK

 児童養護施設では季節によって様々な行事、ふれあいの場がある。初めての経験を小さい子ども達にたくさんさせてあげることがとても大切なことだなと思いました。児童養護施設は単に住む場所を提供する場ではなく、子どもたちの心のケアや成長を支える大切な場所ということが分かりました。家庭に代わる温かい居場所として、職員の方々が愛情と責任を持って支援している姿勢にとても感動しました。また、子ども達が安心して夢や目標を持てるように、社会全体で支えていく必要があると強く感じました。今後、自分もこの様なことをもっと知り、少しでも多くの子ども達が幸せになれるように少しでも貢献したいと思いました。 人間福祉学部 2年生 TT

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