公開授業「現代福祉マネジメント」第1回を開講

 「現代福祉マネジメント」は、福祉事業の経営や運営を学ぶ授業です。福祉事業所が抱える、財政、人材確保、経営改善などを事業所の管理者から直接学びます。また、時代の要請となっている福祉課題や地域課題を民間の力で解決するNPOや企業など起業家のお話を聴くこともできます。
 
 第1回は、NPO法人AJU岐阜ダルクの施設長遠山香氏をお招きして「依存症の回復支援」に取り組んできた経験と今後の計画についてお話してもらいました。ご自身が薬物依存症に罹った経験から同じように苦しむ人々の力になりたいと、全国ダルク、名古屋ダルクの支援を受けて岐阜市で活動を始めました。一人ぼっちからのスタートでお金も場所も人もない中から20年かけて、多くのプロジェクトを実行し薬物依存症リハビリセンターや女性ハウス、セカンドハウスなどいくつもの事業を立ち上げてこられました。多くの人に募金や協力をお願いし少しずつ理解が広まっていったということです。そして何より「お金が無いことが人とつながるきっかけになった」と話されました。依存症を治していくためには自分の心を開くこと、他人と比べて嘆くのではなく、自分と向き合い今日より明日、明日より明後日と自分を変えていくことを楽しむことが何より大切であると話されました。


 悩むことも多い学生たちにとって、自分を振り返るとても良い機会になりました。時間ができたら岐阜ダルクを訪問し利用者の皆さんとお話したいと声が上がっていました。

 次回は、522日(水)1050分から、NPO法人仕事工房ポポロ代表の中川健史氏にひきこもりの調査結果についてお話頂く予定です。どなたでも参加できます。ご希望の方はご連絡ください。

中部学院大学  地域産学連携課
電話:(0575)46-7158 FAX(0575)25-9432
E-mailchiiki@chubu-gu.ac.jp

施設長 遠山香氏のお話を聴く学生 施設長 遠山香氏のお話
利用者アイさんのお話を聴くがk末井 利用者アイさんのお話