東日本大震災被災地の現状を学ぶ。福島県でスタディツアーを実施。(人間福祉学部)

津波の被災地域を臨む浪江町東日本大震災慰霊碑での写真。 津波の被災地域を臨む浪江町東日本大震災慰霊碑にて。伝承館のコーディネータさんから発災時の避難の状況をお聞きする。

2024年1月31()~2月2日(金)の行程で13年前の震災の今を学ぶべく、福島県の浜通りといわれる太平洋側の地域に行ってきました。

地震と津波と原発事故の複合災害ともいえる東日本大震災は、13年たった今なお復興が終了していない現実があります。この間の社会福祉協議会、ボランティアなどによる被災住民への相談支援や生活支援や地域の復興に向けた取り組みは、震災直後から迅速に進められました。しかし、現在においては住民の高齢化という新たな課題も相まって、支援形態は複雑化を擁しているともいえます。また、福島第一原子力発電所の事故への対応も、地域の復興を困難にしています。
 このスタディツアーに参加した学生は、この地域において自ら被災体験もありながら、避難者支援や地域コミュニティづくりに取り組む方々から生のお話を聞ききし、今日の被災地の状況を肌で感じ、震災復興の地道な取り組みを地域福祉の観点から改めて学ぶことができたと思います。
折しも石川県能登地方を中心とした災害が1月に起こった直後の視察だけに、《私たちに何ができるのだろうか》という自問に答えるヒントもいただけたと思います。

いわき市社会福祉協議会職員、近隣町村の生活支援相談員の皆さま、東日本大震災・原子力災害伝承館の皆さま、そして宿泊地となったいわき海浜自然の家のスタッフの皆さまには、たいへんお世話になりました。この場を借りて感謝申し上げます。

 

いわき社会福祉協議会の会議室で社協職員や生活支援相談員のお話しをお聞きしている写真 いわき市社会福祉協議会の職員や近隣町村の生活支援相談員の皆さまから、被災直後から今日までの活動をきいた。
ツアーに参加した学生が東日本大震災・原子力災害伝承館の展示コーナーを見学している写真 東日本大震災・原子力伝承館内の展示を見学。
参加者学生が2グループに分かれてワークショップを行なうなかで、一人の参加者の話を聞く様子の写真 フィールドワークの振り返りワークショップの様子(東日本大震災・原子力災害伝承館)
参加者の学生が研修施設で各自パソコンで作業を行なっている写真 宿泊施設では、その日の学びや体験を振り返り、記録としてまとめる時間をもった。
レストランで食堂で参加者の学生たちがくつろいでいる様子の写真 レストランで昼食の料理を待つ。「おなか減ったなー、早くこないかなー」
参加者といわき市でお世話になった社協職員や支援者の皆さんとの集合写真 レクチャーや意見交換をしていただいたいわき社会福祉協議会、災害支援ネットワーク組織などの方々と記念写真。

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