保育実践力を身につけるためのプログラムの紹介

2年生幼児指導法の時間(4月27日・6月29日両日)を利用して、近隣の那加幼稚園の年長児を大学に招待し学生が保育を行いました。当日、学生は保育を「見る側」と「保育をする側」に分かれ各回の次の授業で、現場研究討議を行いました。

今回のテーマは「お弁当作り」です。いろいろな色に着色した紙粘土を主な素材として、画用紙や色紙、毛糸等、各グループが子どもの活動を予想し環境を整えて活動をしました。学生達は、大人には思いもつかない子ども達が生み出すユニークな姿や、次々と子ども達の興味が変わっていく姿に接し、それをどのように受け止めていけばよいのか戸惑いながらも、子ども達の特性を実感を通してつかんでいきました。研究討議ではこうした子ども達の姿の中に子どもの主体性を育む芽が育っているという観点で話し合いをしました。主体性ということばは、授業でもよく聞く言葉ですが、学生がその意味を実感するまでにはもう少し時間がかかるのではということも感じました。

昨年はコロナ禍で子ども達とのふれあいが極端に減った学生達でした。今回は久しぶりに子ども達を学内に迎えて行えるということで、どのグループも準備段階から意欲的に取り組み、実践力をつける良い機会になったようです。

今後も繰り返し、実践に向き合い、実践を積み重ねる場を提供していきたいと思います。

1時間後に始まる活動を想像しながら準備を進める学生達。「この素材を使ってどんな活動をしてくれるかな?」「楽しんでくれるかな?」
カップにピンクの粘土を詰め、イチゴジュースを作り始めた子どもの発想をしっかり受け止める学生さん。「イチゴジュースも持ってくの!」「いいね。先生もほしいな!」
この彩り鮮やかなお弁当! いかがですか? 子どもの発想に驚かされながら、子どもの「すごさ」に気づく学生さん達でした
子どもに注目してもらうために「今何本?」などと声をかける学生さん。臨機応変に対応する力こそが実践をしていく上では大切!