「東京2025デフリンピック」を観戦してきました

 1924年にパリで開催されてから100回をむかえるデフリンピックが日本で初めて、11月15日から26日の期間、都内で開催されました。デフリンピックはデフ(きこえない・きこえにくい)アスリートのための国際スポーツ大会です。スタートランプや旗などを使った視覚による情報保障が特徴です。70~80の国から約3000名の選手が41種目の競技に参加する四年に一度の世界大会です。
11月24日、人間福祉学部の手話サークルに所属する学生3名と教員が観戦と応援に行ってきました。最初に国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された「デフリンピックスクエア」を見学しました。会場には国際手話を学ぶコーナーやデフスポーツ体験コーナーなどいろいろなコーナーが設けられ見学者で賑わっていました。特に目を引いたのは「デジタル技術展示・体験ブース」でした。透明のディスプレイを真ん中に置き言葉が即時に文字となって表示される端末や、手話を読み取って文字にするものなど、デジタル技術を使ったコミュニケーションツールの開発に驚きました。
 午後からは駒沢陸上競技場に移動して陸上競技に出場する各国の選手を応援しました。競技場には多くの観客が入っていて手話を使って揃って応援する光景にはとても熱気がありました。そこで日本男子選手が4×100、4×400のリレー2種目で金メダルを獲った瞬間に立ち会うことができました。アスリートの皆さんの頑張る姿に元気をたくさんいただいた一日でした。参加した学生の皆さんも手話技術を一層磨くとともに、インクルーシブな社会を創っていく意義を感じてくれたことと思います。

スクエアにてキャラバンカーと再会
スクエアの展示場 手話を文字化
言葉を文字化 会議の真ん中に置いて
ディスプレイをはさんで会話
手話と文字の双方向コミュニケーション
早瀬選手へ応援メッセージ
全国手話スピコン大会長の写真に応援
競技場 手話の応援で熱気
5000m ケニア選手ウイニングラン
男子4×400m 日本が金メダル
女子4×400mリレー 日本選手6位入賞
本学手話サークルのメンバーと記念写真