2026.07.27
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現代マネジメント研究 第8回 秋葉和人氏 講義
2026年度 中部学院大学・シティカレッジ関・各務原公開講座
第8回 「大学生のための金融講座~お金とどう付き合うか?」
元十六総合研究所代表取締役社長、中部学院大学客員教授
秋葉 和人氏
「大学生のための金融講座~お金とどう付き合うか?」をテーマに開かれた「現代マネジメント研究講座」
「お金を味方に付ければ未来の選択肢も大きく広がります」と資産形成の大切さをアピールする秋葉氏
秋葉氏は十六銀行の多治見支店長、執行役員経営企画部長、取締役常務執行役員を経て十六総合研究所の代表取締役社長に就任。2024年に取締役会長を退任してからは本学の客員教授や名古屋大学大学院経済学研究科の外部評価委員を務めている。
講義で秋葉氏は「日々の生活の中で多くの人がお金に関する疑問や悩みを抱えている。金融リテラシーとはお金に関する知識や判断力のこと。経済的に自立し、よりよい生活を送るためにはお金の知識が必要で、お金を味方に付ければ未来の選択肢も大きく広がる」と提唱。金融リテラシーの大切な視点として①家計管理②生活設計③金融商品の選択と金融経済の理解④外部知見の活用—の四つを挙げ、銀行の機能を金融仲介、信用創造、資金決済などに分けて豊富なスライドで解説した。
秋葉氏は「お金を回さなければ経済は成り立たないが、金融至上主義が行き過ぎるとマネーゲームに陥るリスクもある」と指摘し、「自分が実現したいライフイベントにいくらかかるのかをイメージしてください。結婚や教育費、自宅購入などの大きなライフイベントは人生の時間軸に位置づけ、資金計画を合わせて考えることが重要。収支と支出のバランスを意識した家計管理を心がけ、預貯金と投資の両方から計画的な資産形成を」と呼びかけた。
豊富なスライドを示し、「金融リテラシーとはお金に関する知識や判断力」と解説する秋葉氏
老後に必要となる資金額について日本人の平均寿命が伸び続けている現状をシミュレーションし、夫婦二人が六十五歳から死ぬまでにかかる老後費用を約7700万円と試算。夫婦の標準的な年金受給額だけを合わせても六十五歳の時点で1680万円不足するという「老後2000万円問題」(2019年の金融庁試算)の根拠をデータで示すと、学生や市民からは驚く声が上がっていた。
特に学生に対してはヤミ金融など金融トラブルの危険に触れ、「違法な金利で貸し付けるヤミ金融には絶対接触しないように。自分自身だけでなく、会社や家族にも暴力的な取り立てが行われる可能性もある。SNSやネット掲示板で勧誘する闇バイトにも巻き込まれないよう注意し、すぐに警察に相談を」と警鐘を鳴らした。
秋葉氏は最後に「豊かな人生を送るために金融リテラシーを高め、収入、収支、運用の三つを忘れずに資産形成を目指してほしい。学生の皆さんはまず働いて稼ぐ力を身につけ、知識、能力、経験を積み上げ、社会に役立たせることでお金を稼いでください」と望んだ。学生からNISA(少額投資非課税制度)のメリットを尋ねる質問があり、秋葉氏は「毎年40万円を複利計算、3%の利回りで40年積み立てると3000万円を超える。長期間の積み立てで時間を味方につけるメリットがあり、将来の資産形成に役立ててほしい」と答えていた。
(文責・碓井 洋 写真・林賢一)
「違法な金利で貸し付けるヤミ金融には絶対接触しないように」と警鐘を鳴らす秋葉氏
閉会の辞でお礼の言葉を述べる片桐多恵子・岐阜済美学院長