2022年度高校生「元気をくれた“出会い”」体験記エッセイ入選者について

2022年度中部学院大学人間福祉学部が高校生を対象に募集をした体験記エッセイの受賞者をお知らせします。

2022年度の、テーマ「元気をくれた“出会い”」には60編の応募をいただきました。ご応募下さった皆さん、ありがとうございました。
どの作品も貴重な体験を踏まえて皆さんの優しい気持ちが伝わるとても良い作品でした。その中から優秀賞3編、奨励賞4編、佳作3編を選定いたしました。

発表が大変遅くなりましたことをお詫びいたします。

 

  • 募集テーマ : 「元気をくれた“出会い”」
  • 募集要件 : 100 ~400字程度
  • 応募期間 :2022年7月25日(月)~ 9月25日(火)
  • 応募総数 : 60編
  • 受賞者 :優秀賞3編/奨励賞4編/佳作3編

入選者一覧(学年は2022年度当時です。)

  氏名(敬称略) 学校名 学年
優秀賞 近藤 綾海 岐阜県立山県高等学校 2年生
優秀賞 藤本 禄 岐阜県立山県高等学校 2年生
優秀賞 山田 悠愛 岐阜県立山県高等学校 2年生
奨励賞 井上 実咲 岐阜県立岐阜各務野高等学校 2年生
奨励賞 櫻井 菜々美 岐阜県立岐阜各務野高等学校 2年生
奨励賞 清水 颯汰 岐阜県立岐阜各務野高等学校 2年生
奨励賞 山本 啓司 岐阜県立岐阜各務野高等学校 2年生
佳作 浅倉 星奈 宮城県名取高等学校 2年生
佳作 榊間 七菜子 岐阜県立岐阜各務野高等学校 3年生
佳作 野々村 郁 岐阜県立郡上北高等学校 3年生

入選作品

優秀賞(3編)

近藤 綾海 さん (岐阜県立山県高等学校2年)

6年前の5月、児童養護施設で生活することになった私は、家族と離れるという悲しい気持ちと未知の場所で生活する不安で、しばらくの間心を閉ざしていました。施設では、職員さんが血の繋がりのない子どもの育児や家事、勉強を教えたり学校の送り迎えをしていて、まるで本当の家族のようでした。また、性別・年齢・境遇の違う子どもたちとの生活では、互いの価値観の違いでケンカになる事もよくあり、気遣いが必要になります。この血の繋がりのない家族である仲間や職員さんと共に施設での日常を重ねていくうちに、悲しい気持ちや不安な気持ちは消え去っていました。今振り返ると家族と暮らしていた時より社会性が身に付いたと思います。この経験を通して、このような施設の存在を知り、人は子どもや大人、血の繋がりなど関係なく互いに支え合いながら生きているのだという事を実感しました。将来は人を助けたり支えたりする仕事に就きたいです。

藤本 禄 さん(岐阜県立山県高等学校2年)

僕の今までの中であった大きな出会いは、祖母の葬式です。この葬式で感じた初めての空気や雰囲気や悲しさと怖さで全身が凍りそうだったことを今でもよく覚えています。僕は、祖母が亡くなる前までは、ずぼらで、集中力がなくて、何をするにも中途半端な小学生でした。その葬式の中、僕は父親の泣いている姿を初めて見ました。身近な大切な人を突然亡くすことの悲しみを自分の感情だけでなく、いつもは見せない父の涙から、深く感じました。この時初めて家族のことを大切にしようという気持ちが沸き上がってきました。そして、仲があまり良くなかった弟のことも、長男としてしっかりと守っていこうという気持ちにもなれました。この祖母の葬式をきっかけに、家族のことをすごく大切に思うようになり、守っていかなくてはいけないという自覚と責任を感じるようになりました。

山田 悠愛 さん(岐阜県立山県高等学校2年)

「14年前の冬、私に弟ができた。ずっと弟が欲しいと母に頼んでいたからこそ弟ができたことがとてもうれしかった。初めて弟を見た時、新生児だから小さいことは当たり前だけれど弟の体にはたくさんの管がついていた事を今でも覚えているくらい記憶に残っている。“心室中隔壁欠損”当時の私は弟の病気の重みを理解することができなかった。弟が退院してから弟が可愛くて可愛くて仕方なかった。自分が親代わりになるくらいお世話をしていた事を母から聞き今子供が好きなのは弟のおかげなのかなと思った。今では毎日けんかするほど元気になり、弟のおかげで命の尊さ、人との支え合いの大切さを知ることができた。世の中には病気と闘っている人がたくさんいる。今元気に過ごしている弟の姿を見て私は将来、病院の中の保育士になることが夢だ。弟は、私に子供を好きにさせてくれて夢を与えてくれた。そんな弟に感謝したい。

奨励賞(4編)

井上 実咲 さん(岐阜県立岐阜各務野高等学校2年)

この夏、私は甲子園を見に行った。もともと野球はあまり興味がなかったが、親に誘われていくことになった。知識もない私は、つまらなくなったら、近くのショッピングモールにいこうと思い、ついていった。しかし、そんな思いはすぐになくなった。第一試合が始まった。両チームに注目選手がおり、試合は白熱していた。どちらも譲らない展開。しかし、決して諦めることのない選手の姿に私は心を奪われた。甲子園にはドラマがある。どんなに強くても弱くても勝敗はわからない。強いところと試合になっても、始めから諦めている人はいなかった。正々堂々と戦うことに意味があると知った。甲子園からのエールをもらい、私もどんな状況でも諦めず、努力していこうと決めた。

櫻井 菜々美さん(岐阜県立岐阜各務野高等学校2年)

私は、実習を通して職員の方や利用者様との出会いがありました。8月にあった実習で私は初めて一人での実習となりました。その時は不安だらけで私が一人で乗り越えることができるのかとても心配でした。そして実習当日となり、施設に足を運ぶと職員の方が笑顔で迎えてくれました。私は優しそうな方だなと少しほっとしました。しかし、どんな利用者様がいるのか分からないし職員の方がみんな優しいとは限らないため足を重くしていました。そして実際に利用者様と話してみると楽しそうに話を聞いてくれたり自分の話もたくさんしていただいてあっという間に実習は終わりました。最後にお世話になった職員の方に挨拶をしに行くと「お疲れ様」と言ってもらい施設の方全員からの一言のメッセージと写真が貼ってあるものをいただきました。私は嬉しさとこれで実習が終わってしまうのかという寂しさで涙を流してしまいました。最初は不安だらけでしたが今となっては大切な思い出です。

清水 颯汰さん(岐阜県立岐阜各務野高等学校2年)

僕が小学生の頃は、外で遊んでばかりで本を読むことが全くありませんでした。小学校五年生の夜、ゲーム機の充電が切れてしまい、とても暇だったので兄が借りてきた怪談の本を読みました。ちょうどそのときは習い事で行っていたサッカーがスランプに陥ってしまっていたので、気を紛らわせたかったのかもしれません。今まで漫画ばかり読んでいたため小説を読むのは初めてのことでした。読み進めていくうちに自分がとてもわくわくしながら読んでいることに気が付きました。登場人物の声や周りの風景を想像することがとても楽しく感じたからです。その日から僕は図書館でたくさんの本を読むようになりました。ある本に載っていた言葉に「諦めなければ努力が報われる日が来る」という言葉を信じ、最後の大会でチーム内のMVPに選ばれることができました。僕は本に元気をもらい本に助けられました。これからも本を大切にし、読み続けていきたいです。

山本 啓司さん(岐阜県立岐阜各務野高等学校2年)

夏季休暇中、神奈川に行った友人と久しぶりに会った。一般的に、久しく会う友人には「久しぶり」と言葉を交わすのだろう。しかし私たちにその習慣はない。不愛想に聞こえるだろうか、私たちはそういう間柄なのだ。では何をしていたか、ごく普通の高校生をしていた。花火をして、カラオケ、ゲーセン、ご飯を食べに行く。特別なことはない。普通である。なにも、無関心でいるわけではない。ただその方が性に合う。元気をもらえるか?もちろんだとも。類は友を呼ぶ、というが友人はその言葉の擬人化である。やはり気が合う。価値観が一緒というものは大切なのだと思い知った。共有できる相手がいるというのは元気が出る。承認欲求とはあながち馬鹿にできない。別れる時も、「また会おう」などとは言わない。言葉は不要。先ほど述べたが私たちは思考までもが似ている。以心伝心も余裕である。彼にも私というものがこのような存在であるなら嬉しい。いや、彼にとって私はこのような存在なのだ。

佳作(3編)

浅倉 星奈さん (宮城県名取高等学校2年)

私は中学2年生の頃、クラスが一緒になった男子達から、酷いいじめを受けたことがあった。私は周りの人達にも迷惑や心配をかけたくないと思い、1人で抱え込んでいることが多かった。命を絶つようなことはしなかったものの、「死にたい」と感じることは多々あった。そんな時だ、NEWSの「生きろ」という曲に出会い、頑張って生きようと思った。その曲の歌詞にある生きろ!という言葉に何度も救われた。生きる勇気を貰った。いじめられるのは辛かった、学校へ行くのが嫌だなと思うこともあった。それでもこの歌に励まされ、いじめに負けず、毎日学校へ登校した。この曲に出会っていなかったら、当時の私は学校へ行けなかったかもしれない。そのくらいこの曲との出会いは私に大きなエールをくれた。この曲があればどんな苦しいことも乗り越えていける気がする。ありがとう、NEWS。そしてこの曲の歌詞にあるように授かった命のすべてをかけて生きていきたい。

榊間 七菜子さん(岐阜県立各務野高等学校3年)

私にいつも元気を与えてくれるのは祖母です。祖母は私の家から車で30分ほど離れた場所に祖父が亡くなってから一人で暮らしています。祖母は私が小学生の頃「おばあちゃん何歳なの。」と聞くと「65歳だよ。」と教えてくれました。しかし、高校生になった私が「おばあちゃん何歳なの。」と聞いても「65歳くらいだよ。」と答えます。夏には私の中学校の時のジャージを着て過ごしています。可愛らしくチャーミングな人が私の祖母です。きっと70歳を超えている今でも仕事をしています。温泉の清掃や、住民の方にチラシを配るなど忙しく過ごしています。それに加え、家でかぼちゃなど野菜を育て私に沢山くれます。そんな祖母を見ていると「私も頑張らないと」という気持ちになり元気になります。私も将来祖母の年の頃になっても生活を充実させ色々な事にチャレンジしたいです。「おばあちゃんいつも元気をくれてありがとう。」

野々村 郁さん(岐阜県立郡上北高等学校3年)

私は、コミュニケーションをするのが苦手だ。夏休み、友達にボランティアに誘われて初めて参加しました。風鈴に絵を描く補助をするボランティアでした。小学生が相手で、最初は何を話せば良いのか分からずに時間だけが経ちました。男の子が「何を書いているの?」と問いかけてきました。私は「金魚の絵を書いてるよ」と返しました。そのとき私は、男の子との会話のキャッチボール出来ると思い、学校のことや最近やっているゲームのことなど沢山話しました。私は、その後、地域の人と沢山コミュニケーションしたいと思い、地域のボランティアに積極的に参加しました。この出会いは、私の成長へと繋げて勇気を与えてくれました。これからの一つ一つの出会いを大切にしたい。

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