経営学部

「現代マネジメント研究」 第7回 柴橋正直氏 講義

2018.06.26

2018年度 中部学院大学・シティカレッジ各務原/関 公開講座

第7回「岐阜を動かす挑戦」
岐阜市長 柴橋正直氏

中部学院大学・中部学院大学短期大学部などがその構成員となっている「学校法人岐阜済美学院」は、2018年に創立100周年を迎えました。

これを機に、経営学部の前身である短期大学部経営情報学科時代から十数年間の伝統を誇る「現代産業研究」を新に「現代マネジメント研究」と改称し、全学的な選択履修を可能にするとともに、シティカレッジ関の皆様にも参加いただけるよう生まれ変わってスタートしました。

 

 

6月26日(火)、今年度第7回の「現代マネジメント研究」を開催、講師を岐阜市長の柴橋正直氏にお願いし、経営・教育・スポーツ健康科学部の学生諸君、シティカレッジ関係者など約270人が拝聴しました。

氏は、今年1月28日に執行された岐阜市長選挙を勝ち抜かれ、見事当選の栄に浴されました。
現在38歳で、学生諸君とは20歳ほどしか違いません。氏の第一声は、「生きるということを考えてほしい」でした。氏はいかにしてこの重大な命題に立ち向かわれたのでしょうか。

氏は人生の原点を、牧師であられたお父さんに見出されました。お父さんは、突然訪ねてきた人とも2時間、3時間一生懸命にお話され、どんなことがあっても決して報酬を求めない人でした。
また、牧師になられる前は聖書学校に通っておられた時代もあり、一家はとても貧しく、まとめて袋につめて売っていたパンの耳をよく食べられたとのことです。氏のモットー「無私の志」の根源はこんなところにあるのかも知れません。

そういう一家の主に、氏はいつ知らず「世の困っている人たちのために生きる」「世のために尽くす」という信条を確かなものにしていきました。
しかし、その実現方法は、お父さんが望まれた牧師の道によるものではなく、政治を通しての自己尾実現でした。この道は想像以上に厳しく、氏はこれを3度の落選で「10年間浪人しました」と表現されました。


質問も一生懸命です


浅野各務原市長さんも激励

この浪人時代を経て今回の市長選当選を実現された力は何だったのでしょうか。
一つは、氏独自の『アチーブメントピラミッド』に描かれている「人生理念」としての「貢献」、そして「人生ビジョン」としての「日本のリーダーとして人々の幸せに貢献する」が確固たるものであったことでした。
その先には「目標」としての「岐阜市長」があったのですが、氏は「このピラミッドの底辺に当たるところが確かなものだったので浪人時代を頑張ることができた」として、特に学生諸君に「人生理念と人生ビジョンを確かなものに」と強調されました。
冒頭の「生きるということを・・・」はこのことだったのです。

さて、この日は、永年苦労を共にしてこられた奥様もご一緒にお越しいただきました。
二つ目は、苦節を共にされた奥様のお力ではないでしょうか。講演後の奥様のお言葉の中にも、氏の浪人時代を支え続けてこられた力強いフレーズがちりばめられていました。

氏のご講演の中核はなんといっても、「20年後を考えた政治の実現」つまり『2040年構想』です。
2040年を見据えた自治体戦略の基本構想の原点は人口問題です。氏は自ら「私は数字を観ること考えることが大好き」といわれ、「岐阜市における人口の現状把握と推計」や「20代人口減少の解消による効果」を活用してのシティプロモーションには説得力がありました。

例外なく起こる日本の人口減少、とりわけ地方における一層急激な人口減少がもたらすものは社会の崩壊現象でしょうが、「仮に、22歳から29歳にかけての約400人の減少が解消できれば、22歳から65歳までの約1万7千人が生産力のポテンシャルとして上乗せされる1というのです。

この子育て世代への着目は氏ならではの発想です。子育て世代の10%増加に伴い、出生者数も10%の増加が期待でき、将来人口に対する明るい見通しが生まれるのです。


柴橋氏夫妻

いうまでもなく、同時に、現実把握と対応、一方で市長の強力なマネジメントが大切です。
とりわけ、意志決定の所在を明確にすることが第一歩だとも述べられました。

質問や激励の言葉も多く、新しい岐阜市の今後に大いなる期待を抱かせていただいたご講演でした。岐阜市の更なる発展を祈ります。

(写真:野口晃一郎・林賢一、文:今井春昭)

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