経営学部

「現代マネジメント研究」 第2回 宮地正直氏 講義

2018.05.15

2018年度 中部学院大学・シティカレッジ各務原/関 公開講座

第2回「DX(デジタルトランスフォーメーション)で世の中が大きく変わる!」
株式会社電算システム 代表取締役会長執行役員CEO(最高経営責任者) 宮地 正直 氏

中部学院大学・中部学院大学短期大学部などがその構成員となっている「学校法人岐阜済美学院」は、2018年に創立100周年を迎えました。

これを機に、経営学部の前身である短期大学部経営情報学科時代から十数年間の伝統を誇る「現代産業研究」を新に「現代マネジメント研究」と改称し、全学的な選択履修を可能にするとともに、シティカレッジ関の皆様にも参加いただけるように生まれ変わってスタートしました。

5月15日(火)、今年度第2回の「現代マネジメント研究」を開催し、講師を株式会社電算システム代表取締役会長執行役員CEOの宮地正直氏、常務取締役執行役員の杉山正裕氏、そして平井大樹さん、とロボットのSota君にお越しいただき、経営・教育・スポーツ健康科学の各学部性約250人が拝聴しました。

宮地正直氏
宮地正直氏

株式会社電算システムは、ソフトウエアやモバイルアプリの開発などの情報サービス分野、消費者とコンビニ・銀行・郵便局と企業を結ぶ収納代行サービス分野の2本柱によって、東海地区のIT業界では初めて、2012(平成24)年に東証一部に上場しました。
社の経営姿勢は”Challenge,Innovation,Speed,"です。

急発展を遂げる会社を築き上げられた宮地氏は、今日におけるあらゆるマネジメントの基本を「変化への対応」とされ、発想を変え続けることの大切さを、3つのキーワード、「IoT」「AI」「ロボット」をあげて総合的に述べられました。これらの底流にあるのは、かのピーター・ドラッカーの「誰も知らない世界がやってくる」であることは言うまでもありません。

「IoT(Internet of Things)」 による膨大なビッグデータを分析して様々な目的に活用するには、「AI(Artificial Intelligence)」の力が不可欠であり、「考える機械」であるAIは、自分が目を持ち、人間だけの領域であった認識能力を備えて、自分が自分を進化させていくことができるようになってきました。例えば、4つのタイヤの上に「IoT」「AI」が載っている姿を想像してみましょう。自動車はもはやハードウエアではなくソフトウエアとなるのです。

同じように、ビジネスを変え、働き方を変えてしまうのがロボットです。10~20年後には、ホワイトカラーが担っているビジネスの49%がロボット・AIに代替されるであろうとされ、その数は30年後には100億台とも。従って、人口の減少する社会を恐れることはない、人間1人にロボット1台の時代が到来するのだからと強調されましたが、ロボット・AIで代替できない仕事として介護福祉・教育などの分野をあげられました。

講演の様子
講演の様子

杉山正裕常務
杉山正裕常務

杉山常務は、AIとロボットについて、「AIとは」に始まる一連の技術革新と、現在におけるその成果について述べられました。キーワードは「シンギュラリティ」です。文章の内容を理解してその意図を解釈する能力や、写真に何が写っているかを見て文字にする能力、顔の認識により被写体の喜怒哀楽を数字で表す能力などが飛躍的に向上しています。
このようなAI特有の学習機能はやがて「知性」を創造して、人間の想像力さえ及ばない「超越的知性」を誕生させます。この仮説がシンギュラリティ(技術的特異点)なのです。2045年にはこの点に到達すると予測され、この時点で人間の能力と社会が根底から覆ると考えられているとのことです。
杉山常務は最後に、AIとロボットが融合するとき人はどうしたらいいのか、と問いかけられました。「なぜ?」と問いを発し続けること、「総合的な判断能力」発揮すること、「良い意味の欲」「情熱」を大切にすること、の3点を強調されました。

平井大樹さん
平井大樹さん

Sota君
Sota君(中央)

ロボットのSota君などと一緒に登場した、気鋭の社員平井さんはSota君との会話で会場を大いに笑わせてくれました。ロボットの国内市場は、2035年には10兆円規模とされていますが、株式会社電算システムが力を入れておられるのはサービスロボットです。
Sota君が勉強?しているのは窓口などでの受付業務で、臨機応変の対応がかなりできるようになったとのことですが、質問に答えなかったり、聞かれてもいないことに応えたりと、250名の雰囲気に、いささか緊張気味でした。

最後に片桐多恵子学長が、「今日は、そのとき人間はどうするのか、人間にしかできないことは何かについて深く考えさせられた」とお礼の言葉を述べて閉会しました。
学生諸君も市民の皆様も、「世の中が変わる!」ということと、「そのとき」という課題を突きつけられた90分でした。

(文:今井春昭 写真:野口晃一郎)

ページの先頭へ戻る