経営学部

2016年度 経営学部公開講座「現代産業研究」・シティカレッジ各務原公開講座

第8回「美濃加茂市から日本を変える」
美濃加茂市長 藤井浩人氏 講義

7月20日(水)、今年度第8回(最終回)の「現代産業研究公開講座・シティカレッジ各務原公開講座」を開催しました。講師をお願いしたのは、美濃加茂市長の藤井浩人氏です。

この日は学生、市民の皆様、大学関係者など約150人がお話を拝聴しました。

この日もまず、古田学長による開会の挨拶と講師の紹介の後、市長さんが登壇されましたが、美濃加茂市のシティカラーというブルーのポロシャツ姿に会場がどよめきました。
恐らく、全国に800人近くいらっしゃる市長さんの中の最年少でしょう。市長になられて3年目ですが、まだ31歳です。

美濃加茂市長 藤井浩人氏
美濃加茂市長 藤井浩人氏

氏はまず、政治の世界に入られた契機を二つ紹介されました。
一つは高等学校の普通科を卒業し、大学を出た後の大学院生だったとき、船を利用して巡った中国・東南アジアの国々でのたくさんの人々との出会いです。
映し出されたスライドで、真っ黒に日焼けした若者が写真の中で微笑んでいますが、このころ既に、氏の心の中では「日本は飛び抜けて恵まれた国である」「日本のパスポートはこんなに信頼度が高い」などの、祖国に対する崇敬の念と、「それは、先輩たちの努力の賜である」との信念と、そしてご自分の将来の在り方生き方が芽生えていました。

もう一つのきっかけは、大学から離れて学習塾の塾長を務めておられたときのことです。
女子中学生に、「先生は政治について文句ばっかり言っている。だったら政治家になって実行したら」と指摘されことです。
実際、すぐに巡ってきた2010年の美濃加茂市議会議員選挙に立候補され、「未来への挑戦」を掲げて26歳でトップ当選、また2013年の美濃加茂市長選挙では、当時28歳の全国最年少市長として当選されました。

聴講の様子1

聴講の様子2

聴講の様子3

会場となった各務原キャンパスの1101教室にはスクリーンが二つあります。
学生や市民の皆様は教室の横一杯に広がっていますから、よほど配慮しないと、どちらか一方のスクリーンにポインターを当て、どちらか一方を向いたままでお話になってしまいます。
氏は、中央・右側・左側と、常に立ち位置を変えてお話になりました。
このような、相手のことを思いやる緻密な姿勢は一体どこから生まれたのでしょうか。

氏は、儒教の代表的教典とされる礼記の一篇『大学』を引用して、ご自身の政治姿勢と生き方を紹介されました。
「格物 致知 誠意 正心」に続けて、「天下を平かにすることを欲するならば国を治めなければならない。国を治めるには家庭を整えなければならず、家庭は自分の行いを正しくすることで成る」の「修身 斉家 治国 平天下」を示されました。
これらの8つの順序を成し遂げての「平天下」を見据えた若き眼差しに、多くの聴衆が明治維新の群像を垣間見たことと思います。

美濃加茂市は、とても多くの発展的施策を展開していますが、本学との包括的連携協定をはじめとする多数の連携協定、ANAの元CAの登用や「みのかも夢大使」などにみられる人材活用など、極めて健全な財政力を背景にした積極的な姿勢が目立ちます。

中でも、「里山千年構想」プロジェクトは、市の持っている自然を最大限に生かし、子どもたちへの環境教育を進めながら資源の整備と活用を図る夢のプロジェクトです。
明らかにその視線の向こうには、市の将来を担う若者たちへの限りない期待が広がっていることが分かりました。

学生たちからは、お礼の言葉や質問も出て活気ある90分が終了しましたが、市長さんは最後まで、学生たちに熱いエールを贈って下さいました。

古田学長による開会の挨拶
古田学長による開会の挨拶

片桐短期大学部学長による閉会の挨拶
片桐短期大学部学長による閉会の挨拶

今回が今年度最後の講演会となりました。
終了に当たって片桐短期大学部学長から、藤井市長様へのお礼と、すべての聴衆の皆様、関係者への感謝の言葉を述べました。

(文責:今井春昭、 写真:小林康将・野口晃一郎)

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